私学のデメリット1、学費が高い
「センセー、なんか聞いてると、私学って、いいことずくめみたいね」
そうだね。
私学の場合は常に生き残りがかかってるから、公立の学校に比べて学校を良くするインセンティブが働いている。
落ちこぼれの発生や、いじめや非行の問題は、私学でも当然起こる問題だけど、それにすぐ対処するインセンティブも持っている。
そういう点では、公立中よりメリットが多いように思うね。
ただし私学にも、もちろんデメリットがあるよ。
「デメリット?」
たとえば、
- 授業料が高い。寄付金などを求められる。
- 家から遠い(通学に費用と時間がかかる)
- 授業の進度が速い。別に塾に行く必要もある。
- 校風になじめないと辛い(座禅や剣道、読経やミサなどが必須のところなどがある)
- 不登校や成績不振があると、進学させてもらえない(実は厳しい)
なんてことだね。
私学で最大のネックになるのは、もちろん学費や教育費が高くなるってことだね。
上質の教育を受けるには、それなりのお金を払わなければならないってことだ。
「センセー、私学は学費が高い高いってよく聞くけど、実際はどうなの?」
そうだね、普通の私学だと、入学年に100万円、
その後も年間50万円から80万円くらいは必要だと思っておいた方がいいね。
慶應とか早稲田、青山学院など、
大学まで内部進学で進めるブランド学校だと、さらに費用がかかって、初年度は150万円くらい。
次年度からも100万円くらいは必要だと考えておいた方がいい。
有名な大学を併設している学校は、学費がどうしても高くなるね。
ただ、普通のサラリーマン家庭の子供がこういうブランド校に行くと、いろんな面で不自由を感じることになりかねない。
所得格差っていうのは、生活にものすごく反映されるからね。
立派な学校に通っていて、制服は同じでも、辛い思いをする子供だって多いだろう。
そういう意味では、経済力がそんなにないのに、無理してブランド学校に入れる価値はないかも知れない。
一方、開成や麻布といった超進学校は、意外と安い。
普通の私学並か、それよりちょっと安いくらいだ。
こういった進学校は、バレエスタジオなんかつくらないしね。
また、中堅レベルの私学では、生徒集めのために、入学金や授業料を下げている学校も増えてきた。
少子化で、学校へ行く人間の数自体がドンドン減ってきているから、公立を考えている生徒も取り込みたいのだろうね。
学費が月納で、月謝が3万円台のところもあるし、高校の場合は成績のいい生徒は、学費が免除になるようなところもあるようだから、調べてみるといいね。
学費や進学実績などの情報は、専門に掲載しているサイトがあるから、ここで調べるといい。
★ 中学受験スタディ http://www.study1.jp/ただし関東の中学中心だけど。
【私立中学のデメリット】学費や教育費が高い。
初年度100万円前後は覚悟が必要。