あら探しをする塾はダメ!
塾の費用が高いか安いかは、
払う側の感じ方次第だから、何とも言えない。
たがしかし、絶対に避けねばならない塾というのはある。
子供のあら探しをして、お金をたくさん出させようとする塾だ。
塾も商売だから、売り上げを上げるためには、客数か客単価を上げねばならない。
つまり、お客さんを増やすか、お客さんにたくさんお金を払ってもらわねばならない。
しかし塾という業種は、お客さんを増やすのが、なかなか難しい。
なぜかというと、対象となるお客さんの絶対数が限られているからね。
塾周辺にいる、限られたお客さんを、各塾が取り合っている状態だ。
そこで客単価を上げるべく、必要なのか不要なのかわからないサービスが、山ほどできる。
特別講習とか、特訓というのがそうだね。
たとえば生徒さんが計算が不得意なら、追加料金をもらって計算特訓する。
学力が足りなければ、通塾回数を増やさせたり、時間数を増やさせたりする。
ヒドい塾だと、徹底的に子供のあら探しをして、いくつも特訓を薦めたりする。
くもんの計算ドリルでもやらせておけばいいことでも、何万も料金を取ろうとする。
もちろんそれで、目指す中学に合格できるのなら、安い買い物かも知れない。
でも残念ながら、合格できないんだね。
だって塾へ行かなきゃ勉強しない子供は、結局できるようにならないから。
こういう塾は、売り込みが激しいからすぐにわかる。
なにかっちゃあ、電話がかかってくる。
保護者面談などでも、30分以上面談をする塾や、担当者が一方的に話すような塾、こういうところはかなり危ない。
だって売り込み以外で、そんなに話をすることなんか、ないもん。
そしてこういう塾の場合、お金にならない子供は、放っておかれることだってある。
だから絶対に避けねばならない。
まとめると、
- 子供の拘束時間が長い塾は、やめた方がいい。
- 子供のあら探しをして、特訓を進めたり通塾回数を増やさせる塾も、やめた方がいい。
週4日以上通塾させる塾はダメ!
「センセー、他に気を付けないといけないことは?」
う~ん、そうだね、通塾回数も、週4日以上は通わせない方がいいだろう。
センセーの感覚でいうと、塾に通わせるのは週に3日が限度だね。
というのも、週4日以上通わせると、子供が壊れることがあるから。
「壊れる? 壊れるって、どうなるの?」
簡単にいうと、静かに座っていられなくなる。
座ってても、勉強しなくなる。
あるいは、塾に来ても家にいるような感覚になって、わがままを言い出す。
そりゃそうだ。
毎日毎日、学校で6時間勉強して、塾で3~4時間勉強してごらん。
健康な人間なら、机に向かうのも辛くなるはずだ。
だから東大生が受験生の頃に、家でどういうふうに勉強していたかなんていう特集が、
プレジデント・ファミリーなんていう雑誌によく載っているけど、
たいてい居間で寝っころがってやっていたとか、グルグル回りながらやっていたとか、
机に向かわずに勉強した話が載っている。
勉強というヤツは、そんなに長時間机に向かって続けることはできないものなんだ。
机にかじりつかせて勉強させたら、子供は壊れるよ。
養鶏場のニワトリじゃないんだから。
【中学受験:塾の選び方】 子供のあら探しをして通塾回数を増やさせたり、特訓コースなどを薦める塾は、絶対やめよう。
通塾日数も、多すぎないように。