中学入試は、いつ行われる?
「ところでセンセー、さっきチラッと『難関校は、ほとんど4科目型だから、6年生からでは間に合わない』とか言ってたけど、それってどういうこと?」
うん。
これは入試の仕組みに関連した話だね。
じゃ今度は、中学入試の仕組みについて、ちょっと説明しよう。
まず中学入試は、関東では2月1日から、関西では1月下旬に行われる。
開成や麻布といった難関・上位校は、2月1日に一斉に行われるし、関西でも、一月下旬の土曜日から四日間に、試験日が集中している。
なぜ集中しているかというと、これは申し合わせによるものだそうだ。
解禁日を決めて試験日を統一しておけば、受験生は第一志望の学校を受けるだろうから、合格した生徒さんを確実に確保できるという考えらしい。
だから合格したらほとんどの子供が入学するような上位校の場合は、1回しか試験をしない。
だから、ここで落ちたらこれらの学校に入る術(すべ)はない。
「ナルホド、難関校は一発勝負ね」
一方、中位レベル以下の中学の場合、難関校と同じ日にも入試を行うが、2回目、3回目の試験も用意している。
関東では、2月1・2・3日というふうに3日連続して実施することが多いが、神奈川のT学園のように1・3・5日と、飛び石型で実施するところもある。
最近は、2月1日の午前・午後というように、1日に2回入試をするところもある。
定員は、初日に60人くらい取って、2日目に30人、3日目に20人という感じだが、入学の手続き状況を見て2日目や3日目の合格者数は変動する。
「ナルホド、こっちは、入学者が確保できるまで、やるわけね」
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関西地区の入試日
関西の場合は、1月下旬の土日を中心に使って試験をする。
大学入試センター試験のウラって感じだね。
土曜日に1回目の試験、日曜日に2回目って言う感じで入試を行う。
3回目の試験を実施する場合は、翌週の土曜日か日曜日にやることが多いね。
ただ、関西の最難関校である灘中が、土日連続の2日間で試験を行うので、上位校ではそれを避けて、その後の月曜日や火曜日に試験を行うところも多い。
関西でなぜ土日に試験が行われるのかは、センセーは知らない。
センセーが小学生だった頃は、違ったような気がする。
ただ十年以上前に灘中が、テストで高得点を取っても、小学校の欠席日数が多い生徒を、大勢不合格にするという事件があった。
そういうこともあって、関西では中学受験のために小学校を休むのは良くないという考えが定着しているのかもしれない。
まあ、場合によっては一週間も小学校を休まないといけない関東の入試日の方が、配慮がないようにセンセーは思ってるけどね。
【中学受験】 中学入試は、関東では2月1日から、関西では1月下旬に行われる。