専門塾と一般塾、どちらが良い?
さて今度は、塾の種類や
タイプについて少し話そう。
中学受験のために子供を進学塾にやると決めても、
いろいろあるよね?大きく分けると
、『専門塾』と『一般塾』に分けられる。
それから指導法で分けると『一斉指導塾』と
『個別指導塾』というのがある。
まずは、専門塾と一般塾の違いについて話そう。
専門塾とは、中学受験をする前提で、全てのコースやカリキュラムが決められている塾だ。
日能研とかサピックス(小学部)とか四谷大塚なんていうのがそうだね。
専門塾の特長としては、塾全体が1つの目標に向かって動いていることだろう。
塾全体が1つのゴールに向かって動いているから、塾の雰囲気に乗っていければ、受験まで一直線に進むことができる。
しかし塾の雰囲気やスピードについていけない場合は、
一気に落ちこぼれる可能性もあるし、雰囲気で特訓コースや夏期講習なども山ほど取らされる可能性もある。
一方、一般塾とは、通常コースと受験コースの両方を持っている塾のことだ。
小学生だけでなく、中学生とか高校生なども教えている塾だと思えばいい。
本によっては、混合塾なんていうふうに書いてある本もある。
こういう塾では学校の勉強を中心に教えるコースと、中学受験コースを用意しているから、
中学受験をするかどうか迷っている場合には、一般塾の方がいいかもしれない。
最初は補習目的で通わせていても、途中から受験コースに変更できたりする。
ただし一般塾は、専門塾とは、かなり雰囲気が異なる。
何しろ中学生や高校生もウロウロしていることが多いし、殺気立っていることもあるからね。
小学生と中高生の教室や時間をしっかり分けているところは、それほどでもないけど、
塾の雰囲気は、中学受験一辺倒ではない。
教材に関しては、専門塾も一般塾も、大差ないと思っていいね。
日能研やサピックスなどと言った、独自教材を大々的に作って使っているところ以外は、専門塾でも一般塾でも教材自体は大差ない。
というのもかなりの大手塾でも、四谷大塚のテキストや育伸社の教材を使っているからね。
また以前、サピックスで生徒向けに販売している問題集を見せてもらったことがあるが、
なんか見覚えがあるなと思ったら、とある有名な塾用問題集を分野別に再編集した物だった。
他の大手塾でも、実績のある問題集の表紙だけその塾のモノに変えたり、
表紙や書名だけ塾オリジナルにしたりして作って、塾生に渡しているところも多い。
最近は、小さな塾でも単元や問題のレベルを選んで一冊の問題集を作り、
塾オリジナルの問題集を作ることも、できるようになっている。
だから、教材自体はどこの塾でも、そんなに変わらないと思っていい。
違うのは、教材の使い方や指導方法なんだね。
それから費用に関して言えば、専門塾の方が若干、高めだね。
一般塾は、小学生から高校生までという長いスパンで通ってもらうことを考えているし、
全体で利益が上がればいいわけだから、料金設定は比較的安めになる。
一方、中学受験専門塾は、小学校4~6年生という限られた期間しか子供が通ってこないし、
そのあとの通塾はオマケみたいなものだから、この期間でしっかり稼がねばならない。
だから、料金設定は高めになることが多い。
まあこれは、塾によって様々だから、必ずしもそうだとは言いきれないけど。