塾が勉強できるようにしてくれるワケじゃない
ミキちゃん、ここまで、
- 今なぜ中学受験が増えているのか
- 公立と私学のメリット・デメリット
- 中学受験の勉強を始める時期
- 勉強すべき科目
- 目標校の決定の仕方
ここまでは大体わかったかな?「オッケー。」
じゃ、ここからはちょっと、中学受験のための内容について、具体的に見ていこう。
まず学習内容だけど、算数以外は学校で習う勉強の延長だと考えていい。
もちろん延長と言っても、難易度ははるかに高いわけだし、応用問題や発展問題が中心だから、生半可な勉強では、太刀打ちできないけどね。
で、最初に言っておくけど、学校は受験に関して期待はできない。
というのも、学校というところは、子供をできるようにしてくれるところじゃないからね。
これは、ミキちゃんが大学受験をするときにも、ちょっと言ったね。
「うん。そんなこと言ってたね。」
学校というのは、実は、ただ学問を大雑把に紹介してくれるだけのところだ。
文章の読み方は教えてくれるが、詳しい分析の仕方は教えてくれない。
作文の書き方は教えてくれるが、小説を書いたり、実用文を書くトレーニングもない。
計算の仕方や考え方は教えてくれるが、難しい問題をどう解くかは教えてくれない。
ただ、こういうモノがありますよ、こういうことをすればいいですよ、と、教えてくれるだけだ。
これは、体育や音楽などの授業を考えると、よくわかるよ。
学校でサッカーを習ったからと言って、サッカークラブのレギュラーになれるわけじゃないね。
学校で楽器の練習をしたからと言って、音楽家になれるワケじゃないね。
サッカークラブのレギュラーになろうと思ったら、学校の体育のサッカーとは全く違うレベルの練習と練習量が必要だ。
音楽家になろうと思ったら、学校の音楽の授業とは全く別次元のレッスンが必要だ。
練習量は、10倍どころか100倍とか1000倍だね。
それくらいやらないといけない。
そんなことは当たり前なんだけれど、なぜか算数とか国語になると、学校ができるようにしてくれるような錯覚に陥る。
もちろん中学や高校などは、進路指導としてかなりの指導はしてくれるだろう。
けれど、入学試験に合格するための勉強というのは、やっぱり別だ。
いわんや小学校においてをや。
だから実際に学問を身につけるのは、あくまでも生徒1人1人の努力によってであって、学校がそれを保証してくれるわけじゃない。
勉強というのは学校頼みにできないんだけど、中学受験の場合は特にそうなんだね。
そしてこれは、塾に関しても似たようなことが言える。
子供を塾にやったからと言って、勉強ができるようになるワケじゃない。
これは大事だから、最初にしっかり覚えておこう。
【中学受験との取り組み方】 学校や塾は、勉強は教えてくれるが、できるようにはしてくれない。