一斉塾のメリット・デメリット!
一斉指導の塾を選ぶか、
個別指導の塾を選ぶかというのは、
大きな選択だから、もう少し話すことにしよう。
一斉授業のメリットはまず、教えてくれるってことだね。
「教えてくれる? そんなの当たり前じゃん」
それがそうでもないんだね。
個別指導の塾だと、基本的なことは教えてくれるけれど、
詳しいことは自分で調べる必要がある。
個別指導の塾は、自立学習とか自主学習というふうに書いてあることが多いけど、そ
れは基本的に『勉強というのは、自分が主体になってするモノである』という意味なんだ。
だから、塾の方から一方的に教え込むということはしない。
あまり教えないし、一見ほったらかしに見える場合もある。
ハバート式教育とか、フィンランド式教育という。
しかし一斉授業の塾の場合は、塾がその日に教えることを決めて、教えてくれる。
きれいなテキストを使ったり、いろんな話や、ときには映像まで使って丁寧に教えてくれる。
中学受験の勉強では、小学校で習っていないことをやるわけだから、
まず教えてくれるというのは大きなメリットだ。
だって他では教えてくれないからね。これは大きい。
ところが一方、一斉授業のデメリットも、教えてくれるってことだね。
「げ、デメリットも教えてくれる?! なんかイミシンなんだけど」
一斉授業というのは、さっきも言ったとおり、決まった時間に決まった単元の学習をするというスタイルだ。
だから、生徒が興味を持っていようといまいと、それをやる。
つまり『詰め込み教育』になりやすい。
フォアグラを作るために、ガチョウの口から山盛りエサを詰め込むけど、そんなイメージだね。
これはとても大きなデメリットだ。
特に専門塾の一斉授業の場合、学習カリキュラムやスケジュールは、半年以上早めだから、かなりの割合で消化不良を起こしているんじゃないかな?だから授業についていけないってことで、個別指導の塾に鞍替えする子供も多いし、また個別指導の塾にも通うという子供も多い。
センセーの中学受験のホームページの広告にも、たまに『サピックス出身の講師が指導』とか『日能研出身の講師が指導』なんていうのがでる。
あれはサピックスや日能研の授業についていくための指導を、やってマスという意味だね。
「えっ、ていうことは、塾の授業についていくために、また別の塾に行くわけ?」
そうなんだよ。
ダブル・スクールとか、トリプル・スクールなんて呼んでね。