子供を塾にやったからと言って、勉強ができるようになるワケじゃない。
ましてや、目指す中学に合格できるワケじゃない。
確かに塾は、学校に比べたら、勉強ができるようにトレーニングをしてくれるね。
いろんな教材を使って、理解がしやすいようにはしてくれる。
毎回のように確認テストをやってくれるし、月例テストや実力テストなどで学力をチェックして、どういう勉強をすればいいかのアドバイスもしてもらえる。
ただ学校も塾も、できることはやってくれるけれど、
結果に関しては保証しない。
というのも勉強ができるようになるインセンティブは、学校や塾ではうまく与えられないからね。
インセンティブっていうのは、人をある方向に動かすための誘因のことだ。
馬を走らせるために鼻先にぶら下げるニンジンのようなもの、ってよくたとえられる。
『百点取ったら、遊園地に連れて行ってあげる』みたいな感じだ。
でも学校では、モノで生徒を釣って勉強させるようなことはできない。
『この問題ができた人だけ、ごほうびをあげます』なんて、学校ではできない。
せいぜい、ほめてあげるくらいのことしかできない。
もちろんごほうびや賞品だけがインセンティブではなく、努力を正しく評価するというのも良いインセンティブになる。
『ほめる』というのも、有効なインセンティブになる。
でも、ただほめるというのも、大勢の人間がいる中では、かなり難しいことなんだね。
というのも、誰がほめられても、それによって、やる気をなくす者がいるから。